「カッハハハハハ! 得物吹っ飛ばされやがった! 終わりだな、あの女ぁ!」
「おやおや」
 緑川と同じくその様子を見届けた穂村弟と頬が漕げた白井は、それぞれそんな反応を示した。
「んだコラ眼鏡! その気ぃ抜けた感想は何なんだよ! 味方がやべえんだぞ!? もっとビビれよ! 落ち込めよ! そんで死ねよ!」
「やっぱり最後はそれですか……生憎、武器を手放したくらいで終わるんだったら鬼は勤まりませんから」
 またしても穂村弟が振り回す金鎚と炎の人型が繰り出す手足に背を向けて逃げ回りながら、白井は眼鏡の位置を直しつつそう言った。
「はぁ!?」
 その声に合わせてまた一つ、巨大なほうの金鎚が横に振られる。
「あよいしょ」
 それを前方へのステップによる一時的な加速で見事にかつ優雅に回避すると、白井はちらりと緑川を見た。
「それよりも千秋くんですよ。今の、金棒が直撃してたら大変でした」
「ん、そりゃそうか。……じゃねえよ! ホンっとうっぜえなてめえは最初っから最後まで!」
「最後って、まだ戦闘中ですが」
「戦闘してねえだろ! 逃げっ放しじゃねえか!」
「そうとも言いますかねえ」
 言いつつ、やや高めに浮かび上がっている炎の人型が放ったこちらの側頭部を狙う蹴りを、しゃがんで避けた。そして次に、
「では、そろそろ本格的に」
 白井は軽く体を浮かせ、着地を両の足で行う。そしてその両方を思い切り踏み切ると上方へ、そしてやや後方に角度を付け、背後の穂村弟と炎の人型を飛び越すように背面宙返り。百八十度の方向転換込みであった。
「んなっ!?」
 急な事に、頭上を通り過ぎる白井に手が出せない穂村弟。そしてそれは伝播するのか、炎の人型も同じだった。
「ただ振り返ったんじゃあ返り討ちですからねえ。ちょっと格好付けてみました。ところで背中側にはぶらぶらしてないんですねえ、アクセサリー」
 すたん、と動きの割には小さな足音を立てて着地した白井は、照れ笑いを浮かべて頭をぽりぽり掻きながら何かの弁解、または誤魔化しのようにそう言った。更に、
「うーん。シルヴィアさんだったら、今のから首捻ってるだろうなあ。僕にはとてもとても」
 そんな独り事。もちろん、目の前の相手には聞こえるように。
「……消す……!」
 ついに怒りが限界点を迎えたか、脅し文句が「殺す」ではなくなった。

「旦那だったら素手でも何の問題もねえんだけどな!」
 動く度、汗が飛び散る。そして動く度と言うのはつまり、常時という意味である。
「旦那?」
 金棒で防ぐ事ができなくなり、繰り出される篭手への対処が避けるのみになった黄芽。穂村姉の左腕が動きを鈍らせているから何とかなってはいるものの、鉄に勝るとも劣らないであろうあの筋肉の壁を思い描き、現在の自身の状況を僅かばかりだが、悲観した。
「千秋の野郎、終わったらマジで一発ぶん殴ってやる!」
「させないわ。あの子は私達がもらう」
 緑川千秋、前門の鬼、後門の修羅の図である。
 だがそれはともかく、不意に黄芽は穂村姉の懐へ潜り込む。
「――そりゃ、無理だな」
 そう不敵に、声を落として言いながら。

「もう我慢の限界だ! お前は消す!」
「それは興味深い。『本格的に』と言った手前、受けて立ちましょう」
「紅蓮炎神、憑依!」
 もはや白井の言葉は耳に入っていない様子で、怒り心頭の穂村弟はそう叫ぶ。すると今まで宙を漂っていた炎の人型が、引き伸ばされるようにして穂村弟の巨大な金鎚に吸い込まれ始めた。
火之迦具鎚ひのかぐつちだ! 覚悟しろや糞眼鏡!」
「ほほう」
 もはや、名称を叫ぶ事への「子どもっぽい」という感想を持っていられる段階ではなかった。
 完全に炎の人型を取り込んだ金鎚は、今にも溶解して流れ出さんばかりの紅々とした輝きを放ち始める。こんなものに触れればこちらの体が溶け、それこそ最終的には彼の言うように「消えて」しまうだろう。
 もっとも幽霊を相手としている以上、溶けて無くなったところでいずれはまた元に戻るのだが。
「消えっちまええええええ!」
 雄叫びとともに白井へ詰め寄り、先程までとは危険度がまるで違う残虐に過ぎる鉄塊を縦一線、全力で振り下ろす穂村弟。もちろん今の今まで尽く避けていた金鎚が熱を帯びただけで回避できなくなる筈も無く、縦に振るなら横に逃げろ、と言わんばかりにひらりと身をかわす。――だが、
「……近寄りたくはないですが、かと言って避け続ける訳にもいきませんか」
 口調は粗暴でも周囲への被害は抑えていたのか、今まで横に振られていた金鎚。それが今回、始めて縦に振られた。そしてそれを回避したのだから、金鎚は当然地面へ。結果、まずはその威力と重量でアスファルトを砕く。そして次にその熱で不規則にひび割れたそのアスファルトを溶かし、まるで型を取ったように金鎚の縁そのままの形へと変形させた。
「うっらああああああ!」
 こんな事を続けさせていては周辺の地形がガタガタになってしまう。ならばその金鎚を止めなければならず、しかし既に次の一撃は降り始められていて、という事は――

「あっ……ひぃっ……」
 緑川は、叫び声を上げられなかった。それどころか、呼吸気管に何か大きな物が詰まってその働きを妨害しているかのように、息を吸い、吐くという動作すらもが困難であった。
 彼の視線の先では、白井が――その左腕を、左肩から先を、全て失っていた。

「ギアァッハハハハハ! 腕! 腕取れたぞ眼鏡ぇ! 何突っ込んできてんだ馬鹿じゃねえのか!?」
「……なに、まだ右腕が、ありますから。僕は幸いにも、右利き、ですし」
 自らの腕一本を捨ててまで地面へのたかだか一撃を防いだ白井のそんな軽口は、油断すれば気を失いそうなほどの激痛に、明らかな震えを孕ませていた。その顔には、同じく激痛による脂汗がびっしりと玉になっている。
 そして白井の失われた左腕は熱によって癒着し、穂村弟の金鎚から「生えて」いた。熱が伝わり、既にその全体が黒焦げであった。同様に白井の左肩、その切断面も一瞬で焼き固められてしまい、傷の大きさの割に血が噴きだす事は無かった。
「カハッ! じゃあ次、右腕だ! そしたらなんだ、今度は『まだ頭がある』とでも言うか!?」
 とても邪悪かつ爽快な笑みを撒き散らし、穂村弟がその金鎚を軽く振る。するとそこにこびり付いていた黒焦げな白井の左腕は、金鎚から放たれて宙を舞い、地面にぶつかって、ぼすん、と何の感動も無い音を立てた。
「いいアイデアですね……頂いておきましょう」
「ギャハハハハハハハアアアアアアア!」
 白井が無理に微笑み、穂村弟が無闇に爆笑する。
 そして、また一振り。

「無理、とはどういう意味かしら」
 不用意に飛び込む黄芽に穂村姉が対応しない筈も無く、がら空きなその腹部へ余裕を持って右の強烈なボディブローが叩き込まれる。
「……ぶふぅっ!」
 二度目の腹への直撃に、今度は少量とは言わず、黄芽は吐血した。
「……マ゛ーギン゛グ。ぐっ、くっくっ」
 下を向いて噴き出した血が穂村姉の蒼いスカートの一帯を赤く染め、それを見た黄芽は、前傾姿勢のまま穂村姉の顔を見上げ、かなり無理をして笑った。
「犬のあれの事を言ってるのなら、色じゃなくて臭いでするものだった筈だけど?」
 大して興味もなさそうな声色の返事とともに、
「うぶっ!」
 同じ箇所へ、同じ力で、もう一撃。

「るぅああ!」
 言葉通りに白井の右肩へ、穂村弟はその紅く輝く鉄と熱の塊を、叫びながらも笑みを絶やさないまま振り下ろした。そして白井は、そこに左腕が無い事による激痛のせいか、これまでのような回避行動をとれない。いや、とったところでそれは鈍く、まがりなりにも修羅である穂村弟からは逃げ切れなかったであろう。
 ――右腕が、左腕と同じように白井から乖離した。直前に右腕はその武器である極一般的な金鎚を宙に放り投げたが、そんな事はお構い無しであった。
「右腕えええええ! ギハッ、ギハハアァアハハハハアアア!」
 先程と同じく、奪われた右腕は奪った物体から生えている。そして右腕は煙を吐き、じわじわとその表面を黒く変色、変質させていった。肉が焼ける鼻を突く臭いが、辺りに散漫し始める。
「自分の腕でしかも二度目でなんですが、臭いですねえやっぱり」
「ハん?」
 穂村弟が、服もろとも酸化してゆく白井の右腕から白井本体へ目を移す。そこにあったのは、
「ごっ」
 自らの顎目掛けて振り抜かれる、ただの金鎚であった。
「すいませんね。僕、実は両利きなんですよ」
 ばくん、という奇妙な音とともに上顎と下顎が大きくずれ、そしてばね仕掛けのように元に戻ると、穂村弟は実にあっけなくその場に昏倒した。多数のアクセサリーが体の下敷きとなり、地面とぶつかって、じゃり、と音を立てた。
 何が起こったのかを理解する暇も無かったであろう。穂村弟がその武器に張り付いた右腕を眺めて大笑いしている間に左腕を鬼道によって一瞬のうちに修復した白井は、右腕で宙に放り投げた金鎚を左腕で受け取り、そのまま穂村弟の顎を弾いたのであった。
「……やれやれ、たまには役に立ちましたか。こんな『役に立たない能力』も」
 そう呆れるように言って、右腕と、ついでに左頬の焦げを何の動作もなく修復。穂村弟の金鎚にこびり付いていた黒焦げの右腕は、それと全く同時に消滅した。
 右腕で左頬をさすった白井は、自身の両肩に目を遣ったのち、ふう、と溜息をつく。
「ノースリーブになってしまいましたよ……」
 役に立たない能力。服までは治せないのであった。

「……詳しい、な。知らなかった。犬、飼ってんのか?」
「誰でも知ってると思うけど? まあ、確かに飼っていたわ。生前――父親が無理心中を図る前までは、ね」
「そっか。じゃ、終わりだ間抜けが」
 あまりにも突然な黄芽の話題と口調の転換に、穂村姉が返せたのは「何を言っているの?」の「何を」まででしかなかった。その足りない言葉に取って代わったのは、みし、めし、ばき、ぽき、といった種類の骨が押し砕かれる音が多数連なった、とてもリズミカルとは言えない重奏であった。
 目が、大きく見開かれる。背が、海老のように後ろに反らせられる。黄芽の鬼道、自分が過去一時間以内に触れた物を任意の速度で自身へと引き寄せる「呼び寄せ」によって、行きとは違い回転などせず高速かつ真っ直ぐに炎の壁を突き破って舞い戻った黄芽の金棒が、穂村姉の背中に突き立っていた。発した音からして打撃点の背骨は粉々だろう。――ならばそれはつまり、戦闘の終わりを意味している。
「暑っちいな」
 勢いを失った金棒が地面へ落ち、次に穂村姉が地面へ倒れ込み、その二つを前にして消えゆく蒼い炎の壁を見回しながら、黄芽はシャツの襟元で顔の汗を拭った。
 本人は汗を拭っただけのつもりだったが、口から流れる血をも吸った白いシャツは元から付着していた分も合わせて、広範囲が赤く染まってしまうのだった。

「ああ……!」
「負けてしまったか」
 ほぼ同時刻に二つの決着が付き、緑川は立ち込めた暗雲が霧散したかのように晴れやかな顔で、求道は無表情で、それぞれそう呟いた。
 蒼い炎の壁が消え、
 紅い鉄の塊の温度が本来のそれへと急降下し、
 立っているのは夜行の二人。地面へ伏すのは修羅の姉弟。
「すいません、求道さん……」
 砕けた背骨から下はどうあがいても動かせないであろう穂村姉が、肘を使って上体を起こし、離れた位置から見下ろす求道へ真っ直ぐな謝意を示した。
「いや、いい。私にきみ達を責める権利など、ありはしない。本来自分でするべき事を押し付けているのだからな」
 返事を聞いた穂村姉はしかし、その内容に安堵するどころか悔しそうに顔を伏せ、握り拳を一層固くした。
 それを見て、そしてそれ以上は何も言わず、求道は自分へ視線を向ける夜行二人へ顔を向けた。
「見事だ、鬼ども。緑川くんの友人ども。こちらの負けだ。非常に腹立たしい事に、こんな状況でも私が戦えない事に変わりはないからな」
「そりゃ良かった。白井は――どうせピンピンしてんだろうけど、俺はもう動きたくねえ。誰かさんのせいでボロボロだ」
「間違ってはいませんが、『どうせ』っていうのは悲しい言い回しですねえ。少しは心配してくださいよパートナーなんですから」
 腹立たしいと言う割に求道の口調は平坦で、それに応える黄芽は言葉通りに投げ遣りな口調で白井を、そして「誰かさん」を見もせず、更にそれに応える白井はいつも通りに呆れた口調で眼鏡の位置を直した。
「千尋さん! 大丈夫ですか!?」
 ボロボロ、という言葉を聞いて、「誰かさん」が声を上げた。合わせて体も持ち上げ、立ち上がり、声を掛けた相手に走り寄った。
「ボロボロっつってんだろ。大丈夫なわけあっかよボケ。……っておい」
「ごめんなさい、千尋さん……!」
 返事はかなり連れないものであり、しかもこちらを振り向いた黄芽の服は血で赤く染まっていたが、それにも構わず緑川は黄芽に抱き付いた。その身長差から、緑川の顔は黄芽の汗まみれかつ血まみれかつたわわな胸元へ。
 そして緑川は、泣いた。大きく大きく泣いた。
「んー、男女逆なら絵になるんですけどねえ」
 やや離れた位置からそれを観察していた白井は、誰にも聞こえないようにぽつりと漏らす。そして誰にも聞こえないように言ったが為、誰もそれには反応しなかった。
「んじゃオッサン、戦る気ねえんならこのまま三人纏めて捕まえちまうぞ」
 胸に顔をうずめて泣きじゃくる緑川を悪く言えば完全に無視、良く言えば泣きたいように泣かせておき、首から上だけ求道を振り返った黄芽は言い放つ。
 夜行の仕事は、相手を地獄――あの世の留置所兼刑務所へ送るまででようやく、完遂になるのである。気を失っている穂村弟、行動不能の穂村姉はもとより、求道が抵抗しないと言うのであればこのまま紫村に報告、鬼庁にあの世への通路を開かせて、あとは地獄まで送り届けるだけなのだが――
「そうはいかんな」
 求道はそう言った。黄芽と白井は、動かなかった。
「残念だろうが、私は今すぐにでも穂村姉弟とともにこの場を離脱する事ができる。緑川くんは手に入らなかったが」
 そこでいったん話を区切り、求道は見た。彼から見れば黄芽の体に隠れて見えないが、それでもその体越しに見ようとした。手に入らなかった、ただの人間を。
 そして少しだけ視線を上げれば、そこには自分を見詰める女性の顔。
「鬼ども。お前達は私達三人の誰一人として、捕まえる事は不可能だ」
「そんな事だろうと思ってましたよ。やれやれ」
 服が破損し、肩まで丸出しになった両腕を軽く持ち上げて、白井は言葉通りやれやれと首を振った。そしてその腕が下ろされると、
「どうせ逃げるんなら、教えてもらえませんかね? どうして千秋くんを狙っているんです?」
 投げ掛けられるその疑問に、緑川の泣き声が止んだ。
「残念だが、時間がない。初めから何度も言っているがそろそろ本格的にな。なので説明とまでは行かないが、僅かばかりの情報だけなら。――緑川くん、顔を出してくれないか?」
 呼ばれ、緑川は黄芽の前から横へ移動し、求道と向き合った。面と向かって話をすると言うには些か距離があったが、先程までの戦闘による音や声もなく、また警戒するという意味も含めて、それ以上近付く事はなかった。
 しかし求道はそれに文句は無い様子で、構わず話を始める。
「十年前にきみは、知らない男に声を掛けられた。覚えているかどうかまでは知らないがな」
「それは……どうして、その事を?」
 知らない男に声を掛けられた、というだけではとても何の話をしているか絞り込めないだろう。しかしそれに「十年前」という条件が加われば、思い描かれる事件は一つだけである。
 ――声を掛けられたって言うか誘拐されそうになったんだけど、まさか……まさか!
「その男が私だからだ」
 それは実に、「まさか」の通りであった。
「顔が変わっていないとは言え十年も前だし、髪形も変わっているからな。事件そのものはもちろん、私の顔を覚えていなくても無理はない」
 顔が変わっていない。つまり、求道は十年前のあの日には既に、年を取らない幽霊だったという事になるのだろうか。
「その時からずっときみは私の研究対象だ。十年経った頃にまた様子を見に来よう、という事でな。まさかその時は鬼とつるむなどとは思いもしなかったが。……さて、あまりに中途半端だがここまでだ。また会おう、緑川くん。これでもそこそこに忙しい身なもので、次がいつになるのかは分からないがな」
 絶対にもう会いたくないです、とは伝えられなかった。言い終えた瞬間に求道は、そして穂村姉弟は、もうそこにいなかったのである。その逃走は音一つ、煙一筋立てなかった。
「ちっ。マジであっと言う間に消えやがったな」
「発見次第頭どついて気絶でもさせないと捕まえられませんねえ、あんなの」
 黄芽は金棒を拾い上げつつ、白井は金鎚をズボンの裾に差し込みつつ、どちらも込み上げる脱力感を隠さない。しかしその一方、
「ボクが研究対象……十年前から……?」
 緑川は脱力どころの騒ぎではなかった。「誘拐されそうになった」と思っていた十年前のあの事件の男が今になって現れ、しかも今の今まで事件は続いて――いや。「また会おう」という彼の捨て台詞から察するに、恐らくはこれからも求道の言う「研究」は続いていくのである。
「気にすんな千秋。んなもん考えるだけ無駄過ぎるっつの」
「同感ですね。研究とやらがどういうものなのか、全く分からないわけですから」
「う、うん……」
 頷きはするものの、不安が拭い去れるわけではない。黄芽と白井も分かっているだろうが、気にするなというのは実質不可能と言っていいだろう。
 なんせ緑川は、外見が女の子らしい事とやたらに不幸が重なる体質である事と幽霊が見える体質である事以外、至って普通の高校二年生なのである。

 ――あんまり普通じゃないのかな、これって。

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